王貞治 野球の名選手
プロ野球の名選手の中には数々のタイトルを獲得したり記録を達成したりした選手や、現役時代主要タイトルは獲得できなくともファンの記憶に残る華やかな活躍をした選手などがいます。
王貞治は読売ジャイアンツのV9時代に中軸として打線を支えた最強巨人軍の立役者であり、代名詞である一本足打法でホームランを量産。ON砲と称された長嶋茂雄とのクリーンナップは驚異的な破壊力を誇り、他チームの脅威となりました。
巨人軍の一員として国民的な人気を得た王貞治は、V9達成というチーム記録だけでなく、日本プロ野球界に今なお残る数々の個人記録を打ち立ててきました。レギュラーシーズンの通算本塁打数868本は今なお日本プロ野球界の最多記録であるとともに、世界記録でもあります。また、1964年に残した1シーズン本塁打55本という記録は、は2013年に破られるまで半世紀近くの間日本のプロ野球記録として名だたるスラッガー達の目標とされてきました。
1977年には初めて国民栄誉賞を受賞するなど野球の枠を超えて愛された王貞治は、監督としても日本一を二度達成し、2006年に開催されたWBC第一回大会では日本代表監督としてチームを率い、見事世界一の座を獲得するなど、まさに世界の王と呼ぶにふさわしい活躍をしてきました。